こんにちわ✿
食べることが大好き こめ子です。
玄米を食事に取り入れようと思っていろいろと調べていくうちに玄米には毒があるという話題に出会うことがあるかと思います。
たくさんある情報の中から、自分が必要としている情報は何かを見つけることはとても難しいかもしれません。
ですが、モヤモヤした気持ちを抱いたまま食事に取り入れるのはおすすめできません。
今回は、私なりに調べてみたアブシジン酸の話について記事を書きました。
この記事の要点
- アブシシン酸は、なんのために含まれるの?
- アブシシン酸とミトコンドリアの話
- アブシジン酸は食べると影響あるの?
- 玄米のアブシシン酸の不安を解決するには?
いいイメージを持って食事に取り入れようと、情報を検索していくうちにマイナスの情報に出会ってしまったらみなさんはどうしますか?
玄米は体に良さそうだけど、毒があるっていう情報もある。
どうしよう。。。
そう、悩んだときに玄米を食べる選択をするのか食べない選択をするのかを決めると思います。
その時に、自分自身しっかりと納得して答えを見つけることが大切なのではないかと考えています。
玄米だけではなくどんなにいい食材であっても、心がモヤモヤした状態で食べ続けるのはよくないと思うからです。
今回の記事前半では玄米には毒があるの毒といわれるアブシジン酸とはどんなものなのか、後半ではアブシジン酸が含まれる玄米を食べると体にどうなのかについて書くのでお付き合いくださいね。
アブシシン酸は、なんのために含まれるの?
玄米の3つの毒といわれているもののひとつに、アブシシン酸があります。
アブシシン酸というのは、植物がもつホルモンの1種です。
玄米だけでなく、大豆、小豆、りんご、すいか、ぶどう、みかん、アーモンド、ピーナッツなもにも含まれています。
厳密に言うと、野菜や果物、植物に含まれているんです。
アブシシン酸は、植物のどの部分にふくまれるのかというと、種の外皮です。
そのため、種子である玄米はアブシシン酸の問題が取り上げられるようです。
なぜ、種の外皮にはアブシシン酸が含まれているの??
それは、植物の命を守るためなんです。
種は、気温や湿度など環境や条件が整った時に芽を出しますが、その前に腐ってしまったら芽を出すことが出来ません。
芽を出す前に腐らないように、種の外皮にアブシシン酸が含まれ酸化を防いでくれます。
アブシシン酸とミトコンドリアの話
玄米の毒といわれているアブシシン酸について調べていると、ミトコンドリアというキーワードもでてくると思います。
私なりに調べて、私なりに納得したことについてまとめてみます。
専門家ではないので、ひとつの意見ということでご了承ください。
ミトコンドリアとは?
ミトコンドリアとは?
ほとんどの真核生物(生物、動物、植物、菌類、原生生物など、身体を構成する細胞の中に細胞核と呼ばれる細胞小器官を有する生物)に含まれる細胞小器官である
※Wikipediaより
ミトコンドリアは、細胞の中でエネルギーの生産供給をする役割を持った器官なのですが、エネルギーの生産供給のために酵素が必要となります。
アブシシン酸の抗酸化力が問題となる?!
では、アブシシン酸はミトコンドリアにどのような影響を与えるのでしょうか?
先ほど、芽を出す前に腐らないように、種の外皮にアブシシン酸が含まれ酸化を防いでくれると記述しましたが、
アブシシン酸は酵素を阻害することで酸化を防いでいると言われています。
ここが、キーポイントです。
ミトコンドリアはエネルギーの生産供給のために酵素が必要なのですが、アブシシン酸は酵素を阻害することで酸化を防いでいる。
私が解釈した内容は、アブシシン酸は酵素を阻害してしまうので、ミトコンドリアのエネルギー生産供給の働きに影響が及ぶということです。
ですが、種が自らの命を守るために作用するこの機能は生で食べたときに強く見られると言われています。
そして、アブシシン酸は加熱することによって多くは分解されると言われているため加熱調理して食べることでクリアできるとも言われます。
アブシジン酸の人に対する影響について
玄米のアブシシン酸について、興味深い資料をみつけました。
玄米についていくつかの質問にデータベースより回答となりうる情報を掲載されています。
レファレンス協同データベースとは?
国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している、調べ物のためのデータベースです。
レファレンス協同データベースの中で玄米について掲載されていた内容がとても興味深かったので掲載させていただきます。
食品安全委員会遺伝子組換え食品等専門調査会 第82回会合議事録によると
アブシジン酸のヒトに対する影響について回答することと いう指摘になっております。
それに対する回答といたしまして、アブシジン酸は植物ホルモンの一種でありまして、種子成熟や葉の老化など、植物の様々な機能を制御することが知られているということです。また、乾燥、高温、低温などの環境ストレス条件下におきましても蓄積することが知られており、トウモロコシの葉において、低温ストレス条件下でのアブシジン酸量は約6倍に増 加するとの報 告がされています 。し かし 、アブ シジ ン酸 はすべての植物種に存在 し、ヒトはこれまでにもアブシジン酸を様々な植物から摂取してきているということです。 また、アブシジン酸は植物成長抑制剤として使用されており、EPA におきましては、アブシジン酸を残留基準適用除外リストに追加しているということです。この評価の際に、アブシジン酸は急性毒性、遺伝毒性、亜急性毒性及び発達毒性の問題はないと結論が出ており、食品中にも遍在しているが、健康障害は報告されていないということです
この議事録によると、再調査が必要というようなことも書かれておりますが、アブシジン酸は人体に影響なしと記述されております。
玄米のアブシシン酸の不安を解決するには?
玄米のアブシシン酸について、自分なりに納得ができない場合は、モヤモヤを抱えるまま食べ続けるのはよくありません。
玄米のアブシシン酸は、発芽抑制因子なので、玄米を長時間水に浸して発芽モードにすることでクリアできると言われています。
長時間水に浸し玄米を発芽モードにすることによって、玄米の栄養価がさらにUPし優秀な食材となります。
そして、十分に吸水されるので柔らかく炊くことが出来ます。
玄米を長時間浸水するこのひと手間で不安が解消されるのであれば、加えたいひと手間ですね。
発芽玄米の作り方は、こちらのページで確認してくださいね。
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玄米のアブシシン酸は体に有害である説についての個人的な見解
植物におけるアブシシン酸は、自らの命を守る大切な役割があります。
それは、鳥などに食べられても排泄され命をつなぐことができるように備わった機能であります。
アブシシン酸の作用が強く表れるのは生で食べたときであり、加熱調理ではそんなに心配しなくても良いのではないかと考えております。
不安な話題だけではなくアブシシン酸には、体に良いとされる興味深い情報もあります。
そのひとつとして、アブシシン酸は、抗炎症作用によって動脈硬化や糖尿病の予防・改善に有用である可能性もある(ScienceDailyより)と言われています。
アブシシン酸は熱に弱いと言われているので、熱を加える炊飯で不安はクリアできるのではないかと思います。
ですが不安が残る場合は、玄米を発芽モードにしてあげることをお勧めします。
長時間浸水させ発芽スイッチを入れてあげることでアブシシン酸問題はクリアできるとも言われます。
自分の中でアブシシン酸問題が解決されない場合は、玄米を長時間浸水させて発芽モードにしてから炊飯してみてくださいね。
発芽玄米にすることで栄養価がアップし、長時間浸水させるため柔らかく炊くことができます。
不安を抱きながら食べるよりも一手間加えて炊くことをおすすめします。